三条市荻堀のしただ歯科は「患者様にとって身近で安心してかかれる」歯科医院を目指します
8:30~12:30/14:30~19:00
(日曜・祝祭日 休診)

歯が割れた

歯がかけたり、根っこが割れてしまうことは、歯科臨床でよく起こり得る事ですが、こういう場合、歯が残せるのか、抜歯になるのかその対処法について述べていきたいと思います。

神経のない歯は神経のある歯に比べると脆いため割れるリスクが高いのですが、神経のある健康な歯でも過度な力がかかり続けると、歯の表面のエナメル質から歯の根っこまでが真っ二つに割れてしまう事もあります。

おおよその場合、初め何かのきっかけがあって歯の表面や内部に亀裂が入りその後パカっと割れてしまうという過程ですが、割れていても初期の状態では、視診、触診で分からずレントゲンにも映らないことがあり、確実に判別できる何かが起きていなければ経過を見ていくことになります。

この、歯が割れる原因には、歯自体の強度(歯周病やむし歯を放置していたなど)や治療後の状態、歯根の状況にもよりますが、多くは、かみ合わせの力、噛む筋力が強い場合、又はそれが過度にかかっていたことによるものです。

それでは次に対処法について述べていきたいと思います。

① 接着による歯の保存

歯や根が割れた部分を接着して固定する方法です。固定して周りの歯周組織の安定を図る事で痛みや出血などの症状も落ち着きます。かみ合わせの調整で嚙む力がかからないようにしておきます。

② 樹脂やセメントを使って人工的に修復、補強する

割れた歯の破片が一部無くなっている場合、セメントやレジンなどの材料で補強します。前歯ですと審美性の良い材質で直します。かなり大きく欠けてしまっている場合には、セラミックやジルコニアなどの強度と審美性のある材質で修復します。

③ 神経を取り除き歯を保存する

神経のある歯で割れてしまっているが、歯の根は保存できそうな状況であれば感染した歯髄を取って、歯は抜かずに保存します。

④ 抜歯

歯の根が縦に根の先まで完全に割れてしまっている場合は多くの場合、抜歯になります。その歯全部を抜く場合や、割れた根だけを部分的に抜いて歯は残す方法などもあります。又、歯の根の周りの骨が極度に溶けて無くなっている場合には同じく抜歯の可能性が高いです。

誰でも歯が、かけたり割れたりするものです。しただ歯科では、患者様に大きなレントゲン像で現状の把握をしてもらい、治療の手順や方法を提供しております。どうぞ安心してご受診ください。