「むせ」について

皆さん、こんにちは。

今回は食事の前後に起こる、むせについて解説していきます。

まず、食事中にむせる原因です。

①　気管にフタをするするタイミングが合わない

②　フタをする力が弱くなっている

口から入った空気は気管に流れ、食べ物は食道に流れますが、気管にフタをすることで食べ物を食道に運ぶことが出来ます。そのフタの役目が弱くなると、気管に入りやすくなり、むせの原因になります。

次に食後にむせる原因です。

①　一度で飲み込めない

②　口の中にいつまでも食べ物が残っている

一度で飲み込めない食べ物が口の中に残り、体を動かした瞬間に気道に入ってしまう事があります。又、食べ物が口の中にいつまでも残っていると、粘ついた唾液が絡みつきやすくなり、食事の後に気管に入り込むとむせます。

特に、高齢者にむせる傾向にあります。

～むせの予防について～

飲み込む力をつけるために、首の体操を取り入れましょう。

⑴　顔が上を向くようにしてから下を向きます。

⑵　顔を左右に向けます。

⑶　頭を左右の肩につくように交互に傾けます。

⑷　頭を回します。

次にむせた時の具体的な対処方法です。

⑴　むせた時は前屈みの姿勢にする。

⑵　背中をさする

⑶　食事中の時は一旦休む

高齢者の方がむせて苦しそうにしていても、むせを止めてはいけません。気管に入った異物を咳をする事で排出しようとしています。落ち着くまで背中をさすっていると徐々に落ち着いてきます。慌てて背中をたたくと、気管に落ちてしまうので注意してください。

しただ歯科　笹川弘康