三条市荻堀のしただ歯科は「患者様にとって身近で安心してかかれる」歯科医院を目指します
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歯が抜けたままで大丈夫?

皆さん、こんにちは。今回は歯が抜けた部分についてのお話をしていきます。

人間の歯の本数は親知らずを除く上下14本ずつ、合計28本の歯があります。抜歯の経験がある方は、失った歯の部分に何かしらの処置をされましたか?歯科治療において「欠損補綴」とは、歯を失った部分を人工物で補い、嚙み合わせを回復させることを言います。これから、この欠損補綴について話を進めて行きたいと思います。

歯を失う原因は重度の虫歯や歯周病、歯の破折など様々な理由があります。

実際、奥歯が1本抜けて欠損したとしても、大きく口を開けなければ見た目に違和感もなく、食事も会話も不自由ないかもしれません。また、仕事が忙しく歯科医院に通院する時間がないということで放置してしまう方がおられるのも現状です。しかし、そのままにしておくと様々な問題が生じてきます。それはすぐに起きるものではなくじわじわと時間をかけて、最終的には大きなトラブルとなってくる可能性があります。歯は1本1本に役割があり、それぞれが役割を果たすことでお口全体が機能し、バランスがとれているのです。

それでは歯の欠損が年月をかけて、口の中全体をどの様に悪化させてしまうかを挙げていきます。

~対合歯の挺出~

これは嚙み合っていた歯が抜けた歯のスペースに伸びてくることを言います。抜歯により元々嚙み合っていた歯が刺激を受けることがなくなってしまうと、空いたスペースに伸びてきてしまいます。長い年月をかけて反対の歯茎まで伸びてきてしまうこともあります。

~隣りの歯の傾斜~

隣りの歯が抜けた歯のスペースに動き、傾いてくることを言います。例えば4番目の歯を抜歯してそのまま放置した場合、5番目の歯が手前に傾いてきます。そのまま長時間放置しておくと更に奥の歯も傾いてきます。傾いてしまった歯を元に戻し、正しいスペースに戻すためは、全体的な矯正治療が必要になります。

~嚙み合わせの変化~

嚙み合っていた歯の挺出、隣りの歯の傾斜により、嚙み合わせのバランスが崩れ、不調和がおこります。嚙み合わせの変化により、顎の位置自体が偏位し顎関節の症状が出る場合もあります。

~歯の破折~

人間の口の中には上下左右2本ずつ、合計8本の大きな奥歯があります。この歯は口の中で一番力がかかる部位で、一部の嚙み合わせがなくなることによって、他の残った奥歯に過度な負担がかかり、歯が割れてしまうことがあります。

~滑舌が悪くなる~

歯のない部分から空気がもれ、発音が不明瞭になる事があります。

~顔の輪郭の変化、しわが増える~

歯の喪失により頬がこけて見えてしまう事があります。又、前歯の場合は口元のボリュームが減り豊麗線が深くなります。年齢よりも老けて見られる可能性があります。

以上、歯の欠損の不利益について挙げてみました。皆さん、どう思われましたか?

もし抜歯後そのまま放置してしまっていると心当りのある方は、是非一度、しただ歯科へお気軽にご相談下さい。

レントゲン撮影をして最初に、今のお口全体の状況をご説明させていただきます。その際に、疑問や不安なことを解消して皆さんが理想と思うお口に近づいていけるよう一緒にお手伝いが出来たらと思います。

しただ歯科 笹川弘康