こんにちは。
親知らずの抜歯をはじめ、様々な理由によって歯の抜歯を行いますが、抜歯の後に出血が止まらず困ってしまう事もあります。
そこで今回は、抜歯の後に出血が止まらなくなってしまう原因やその対処法、出血トラブルを未然に防ぐ為の注意点をご説明します。
……抜歯後に出血が止まらなくなる原因
① 止血がしっかりできていない
抜歯の後は丸めたガーゼを噛み傷口を止血します。20分程度かみしめて止血できていないと、再び出血してしまうことがあります。
② 傷口を触ってしまう
止血した後には血の塊ができ、傷口をふさぐ状態になります。歯ブラシや舌、指などで触ってしまうと、血の塊がはがれて再び出血してしまう恐れがあります。又、指で触ると、傷口から細菌感染を起こす恐れがありますので注意が必要です。
……抜歯した後出血が止まらない場合には次のような対処法があります。
① ガーゼやティッシュで止血する
抜歯した後に歯科医院で止血したように、ガーゼやティッシュを丸めたものを嚙んで止血します。しっかり圧迫させ、20分ほど嚙んで止血してください。
② 抜歯した頬を冷やす
冷たいタオルなどで頬を冷やすと血流が抑えられ、止血できます。氷のように冷たすぎるのものは逆効果になるので、水で濡らしたタオルなどを使うようにしましょう。ガーゼで止血をしながらタオルで頬を冷やすと効率よく止血できます。それでも出血が止まらない場合は速やかに歯科医院に相談してください。
……抜歯後の出血を防ぐ為の注意点
① 飲酒、長風呂、激しい運動は避ける
これらの行動をすると、血行が良くなり出血してしまう場合があります。抜歯をした日は飲酒を控えて安静に過ごしましょう。お風呂もシャワーで済ませるようにして下さい。
② 強くうがいしない
抜歯の後は出血が気になって何度もうがいをしてしまいがちですが、強くぶくぶくとうがいをすると、傷口にできた血の塊が剝がれてしまうことがあります。血の塊がはがれると再び出血してしまうので、うがいは優しくゆすぐようにして下さい。又、歯磨きをするときも歯ブラシで傷口を刺激しないように注意をしましょう。
③ 食事は柔らかいものをたべる
抜歯をした日は固い物や辛い物などの刺激物を食べるのは控えましょう。傷口にあたると、出血してしまう恐れがあります。又、抜歯した後は麻酔によって口の中に違和感があるので、柔らかく飲み込みやすいものを食べるようにしてください。
④ 処方された薬をしっかり服用する
抜歯した後の傷口が細菌感染や化膿を起こさないように、抗生物質が処方されます。又、麻酔が切れた後に傷口が痛むことがあるので、鎮痛剤を処方されることがあります。傷口の治りをよくするためにも、歯科医院の指示に従って、薬はしっかり服用して下さい。
(まとめ)
ここまで抜歯の後に出血が止まらない場合の原因やその対処法、出血を防ぐ為の注意点を説明してきました。捕捉になりますが、抜歯の前にその日の体調や、飲んでいる薬などを歯科医院に相談しておくとよいでしょう。免疫関係の持病がある場合や、血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合は、抜歯の後、出血がとまりにくくなる恐れがあります。事前に相談しておくことで抜歯の後に適切な処置ができます。
抜歯に関する不安やお悩みがありましたら歯科医院へご相談ください。
しただ歯科 笹川弘康